3/22 東京日帰り旅

(3月22日の日記より)

 

羽田空港で行われる某航空会社のイベントに参加するため、ひとり東京へ。

金銭的に余裕が無かったのでその会社が運行する伊丹空港発の便ではなく、神戸空港発のミドルコストキャリアを利用して羽田へ向かった。

 

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9時30分、神戸空港を発つ。離陸後直ぐに京都市の上空を飛行した。京都御苑に二条城に嵐山に、京都の名所を一望出来るなんてとても贅沢なことだ。そして何より、賀茂川と高野川の合流地である鴨川デルタを見つけた時の嬉しさといったら… 出町柳を愛好する者たちが集うサークルの会員として、そして京都の大学生として後ろ髪を引かれる思いであったが、そんな思いは届くはずもなく。SKY102便は時速900kmの速さで現代の都への飛行を続ける。

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離陸から半時間が経ち、左手には富士の山が。雲に隠れてその姿は半分程しか見られないが、雪化粧をした日本一の名峰は優美で偉大、自然に対する畏敬の念を抱いた。

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10時26分、羽田空港に到着。

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京急と山手線を利用して渋谷へ向かう。

目的は渋谷スクランブル交差点。メディアでよく見るため“東京といえばココ!“というイメージを持っていたが、大阪の道頓堀となんら変わりはなく、特に気持ちが弾むことは無かった。

しかし、ハチ公が外国人観光客にも人気であることには驚いた。忠犬ハチ公像前には記念撮影をするための列ができていたのだ。大阪でいうビリケンさんのようなものなのだろうか。

 

昼からのイベントに遅れてはいけないので渋谷の滞在時間は約10分。急いで羽田空港へ引き返す。

 

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(↑忠犬ハチ公像)

 

13時半より、今回の旅のメインであるイベントに参加。JALメインテナンスセンター1で行われ、スカイミュージアムや格納庫での機体見学を楽しんだ。

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(FUJI号がチラリ)

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(個人情報保護のため、画像に編集をしている)

 

 

16時半にイベントが終了、再び品川駅へ向かう。

 

 

帰りの飛行機までの時間は限られているが、少しでもゆったりした時間を過ごしたかったのでストリングスホテル東京インターコンチネンタルのリュトモスでお茶をする。


季節のフルーツタルトとワールドツアーという名前の紅茶をいただいた。大阪にあるインターコンチネンタルホテルのパティスリーストレスがお気に入りで度々足を運んでいるが、こちらのカフェラウンジも素敵だった。ケーキとティーはもちろん、テーブルに置かれたキャンドルやセンスの良いインテリア、開放的な空間と共に過ごす時間は至福であった。

 


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満たされた気持ちでホテルを出て、品川シーズンテラスで東京タワーを見た後、空港に戻った。

 


羽田空港第2ターミナルで東京ばな奈やごまたまご、鳩サブレー資生堂パーラーガナッシュなどの東京土産を買い求める。20時05分発のSKY117便で神戸空港に戻り、帰路に着く。

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都会的要素が集結した東京はどのような刺激を与えてくれるだろうかとワクワクしていたが、やはり大阪に住み慣れている身であるため大きな違いを見つけることはできなかった。しかし、山手線や京浜急行電鉄東京モノレールなどの交通機関を利用した際は物珍しく思うこともしばしば。恵比寿駅に停車した際にはエビスビールのメロディの発車音が流れ、品川駅は都道府県のJR代表駅並みの規模であったり、モノレールの車内が歪な座席配置になっていたりなどだ。

 


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時間に余裕がなかったため、気になっていた東京駅や銀座、浅草などはまた機会があれば行くことにする。

 

(最後におまけの画像をいくつか載せる)

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(↑リゾッチャ号の時の制服)
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(沖縄に行った際に搭乗したJA01XJのモデルプレーン)

十代最後の日 ~沖縄へ~

(1月15日の日記より)

 


その日は友人の誕生日。そして私は十代最後の日。

マイルと交換した航空券で沖縄へ、ひとり日帰り旅に出た。

 


朝早い空港行きのバスに乗って大阪国際空港へ。

ダイヤモンドプレミアラウンジに初潜入。那覇行きJL2081便のファーストクラスには空席があったので思い切ってアップグレードした。ジョージスチュアートの紅茶を飲みながら、駐機場を臨むカウンター席で日記を書く。マッサージ機で身体をほぐしたりとラウンジを堪能した。

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JAL機内、上空にて。A350に乗ったのはこれで6回目だが、はじめてJA01XJに搭乗した。とても嬉しい。個人用モニターでトップガン・マーベリックを観るなどしたが、1人で飛行機に乗るのは少し味気ない。短期間で飛行機に搭乗しすぎたからか。いや、でも楽しもうじゃないか。折角の旅なんだから。


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朝食代わりの機内食がでた。和食でどれも美味しく、特にリンゴは感動するみずみずしい甘さだった。
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食事を終えると、2人のCAさんが赤い袋を持って「おめでとうございます」と二十歳の誕生日をお祝いしてくださった。中にはメッセージカードとJALグッズのプレゼントが。本当に嬉しかった。一生の思い出になると思う。

1人で飛行機に乗るのは初めてで少し寂しかったが、客室乗務員の方のおかげで良い時間を過ごすことが出来た。とてもありがたく、これからも日本航空の翼を利用し続けたいと強く思った。

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11時、那覇空港に到着。ゆいレールに乗る。DFSで(ウィンドゥ)ショッピングをし、うちなースーパーのサンエーでご当地パンを購入。一息着くためにザ・ナハテラスのカフェラウンジ「マロード」に向かった。ケーキとドリンクをオーダーしたが、どちらも美味しい。特にジャスミンローズティーは南国の香りがして格別だった。雰囲気はテラスホテルグループのブセナと同じで、祖父母との旅行で宿泊した時のことを思い出した。微かに聞こえるピアノのメロディや水の音が心地よく、素敵な時間を過ごすことが出来た。今度は宿泊客として来たい。安らいだ気持ちを日記に記し、自分宛の絵葉書を書いてホテルをあとにした。

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歩いて国際通りエリアへ。ここで雨が降ってきた。屋根のある牧志市場を通って向かった先は去年の8月にも行ったレトロ雑貨店じーさーかす。ジュークボックスで山下達郎の「RIDE ON TIME」と中森明菜「少女A」を聴き、記念に琉球切手とボタンを買った。呉屋てんぷら屋の白身魚ブルーシールのアイスクリーム、商店街でさとうきびを食べるなど、ローカルフードを満喫する。

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その後は旅の目的である喫茶店インシャラーへ。この喫茶店を訪れるのは今日で4度目。その日二十歳の誕生日を迎えた友人と修学旅行の時に寄ったのが最初だ。それ以降、私の心のオアシスとして沖縄に来る都度通っている。店内はコロニアルのような建築とアラビア風のインテリアが異国情緒を漂わせる。この日はモロッカンミントティーとパリのロマンスを注文。「今日われ生きてあり」を読みながらいただいた。

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店を出たのは16時過ぎ。伊丹行き18時05分発の便に乗るため空港に向かう。お土産を買い、保安検査を経て搭乗口付近のベンチで小一時間座って待った。一日の疲れがどっと来てかなりしんどかったが、十代最後の日を沖縄で過ごすことができて良かったと旅の余韻に浸った。

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(↑国際通りにいるシーサーとパシャリ)


帰りはJA03XJの普通席。窮屈かと思ったが、隣2列と後は空席であったため、ゆったり出来た。(機内はほぼ満席であったのに私の周りだけ空いていたのが不思議だ。もしかしたら配慮してくれたのかもしれない。)

疲れもピークに達していたので寝ようかと思ったが、ウェス・アンダーソン作品の常連俳優エイドリアン・ブロディが出演する映画が配信されていたのでつい観てしまった。

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機内の照明が落とされると、外の星が綺麗に見えた。地上にいると遥か遠い上空に浮かんでいるように見えるが、機内からの星はすぐ真正面にある。一番星は目線の先に、すこし上にははくちょう座が。いつもは遠い星が近くにあるように感じる。手を伸ばせば届きそうなほどに。でも実際は何億光年の先に輝いているのだ。もう塵になって消えているかもしれない。星は動かない。私は時速1135キロで移動しているというのに。思いを馳せた。先人たちが星を目印にした時を。広い海にぽつんと浮かぶ一艘の船。広い空を飛ぶ一機の航空機。時代は違えど、同じ星を見ているのかもしれない。

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稚拙な詩のような文章が日記に書かれていたのでそのまま引用したが、読み返してみると照れくさい。そんなセンチメンタルな気持ちで沖縄を後にした。引き続き映画を観ていると、客室乗務員の方がメッセージカードと共に誕生日をお祝いしてくださった。幸せ者だ。この喜びを早く誰かに伝えたい衝動に駆られた。


伊丹空港へは予定より20分早く着いた。日帰りなので身軽なまま手荷物受取所はスルーし、再び空港バスに乗って家路を急いだ。

 


一人旅は初めてで、十代の自分には贅沢過ぎるくらいの一日だった。しかし、思い出が多くある沖縄で過ごせて良かった。二十代最後はどんな一日を過ごすのだろうか。素敵な時間を過ごして欲しい。

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(↑客室乗務員の方から頂いたメッセージカード)